【シンデレラグレイ】第100回天皇賞の実際のラップタイムを調べてみた

実際のラップタイム
第100回天皇賞
ラップタイム
ラップ 12.8 – 11.6 – 11.7 – 12.2 – 12.3 – 11.9 – 11.8 – 11.8 – 11.6 – 11.4
ペース 12.8 – 24.4 – 36.1 – 48.3 – 60.6 – 72.5 – 84.3 – 96.1 – 107.7 – 119.1

前半1000m 60.6
後半1000m 58.5
2.1秒も後傾（後半が早い）の上にどんどん速くなる加速ラップ
ロングスパート勝負というのは確かにその通り

クリークからみたら秋天で前に出れた時点でアルダンもヤエノムテキもそれほど警戒してないんやろな

この年の秋天はなんでこんなスローなのかなと調べてみたが、
そもそもレジェンドテイオー(ロードロイヤル)の逃げが毎回スロー～ミドルの緩いペースでレース作る馬なんだな

つまりレジェンドテイオーが逃げるレースはこいつの少し後ろを走るのがベスト
当時の騎手はそういうの理解して乗ってたんかな　怪しいところだ

引っかからなかったら2002秋天みたいに最後後ろの馬が前のロイヤルアルダンクリークに追いついてたのかもしれないのかな
この辺誰がどれくらい余力残してるかはわからないから相当な心理戦というか神経戦になるんだろうけど

レジェンドテイオーはむしろスローじゃ勝てない馬なので前年の有馬ではスローで逃げたのが大敗の原因とか書かれてたな

当時の馬は最後の脚(俗にいう瞬発力)ある馬が少ないから結局は前の馬が押し切るよ
トウカイテイオーが潰れた秋天みたいに余程のハイペースにならない限りは
スローでも後方から上位争いできるのはタマモクロスとかのごく少数の馬だろうね

そこで厄介なのがクリーク自身が他の中距離馬と比較して遜色ないスピードを持ってるってこと
差そうにもスピードが互角ならそのまま押しきられるからいつまでも待機というわけにもいかない

ヤエノムテキもまたクリークと同じくスタミ勝負の先行馬だからわかってても食らいつくしかない

ハイペースは基本追込有利とはいわれるけど
89JCのようにそもそものペースがおかしくて後ろまでダメなケースもあるしな

追うのも地獄仕掛けるのも地獄のハイペースで逃げて差すススズもいれば
ハイペースはダメダメだけどスローで強い追込のメジブもいたりするのが競馬の面白い所だと思う

馬は馬群を割くのが大変だし時に前が壁になって大きな敗因となる
馬群を避けて外を回すのもロスがあってきつい

なので多少バテる程度だったら前の方がよい
岡部さんとかそういう考えだわな
こういう前提を崩していったのがサンデーサイレンスなんだろう

89ＪＣは前がきついはずなのに後もバテちゃって強い馬だけが上位に来れたレースとされてるしこういうのも面白いところだよね

スローペースでも全馬一団だと、速い脚を使えない逃げ馬に不利だったりするし、
ハイペースでも前と後ろに差がありすぎると、後ろの馬が追いつけなかったりするし、
レース展開というのは奥が深いね

前を取るにも全力で前行って止まれといってピタリと止まってくれる馬はそれ自体一つの才能よね
後年にはその操縦性一つでダービー勝ち抜いた馬もいるくらい

レコード叩き出すようなレースじゃ追い込みは用無しやな

ジャックドールにはこれやってほしかった